イーロン・マスクのAI「Grok」に物議醸す新モード登場か

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  • Unhingedモードの追加計画、物議を醸す
  • Grokの新モードが示すAI倫理の課題
  • イーロン・マスク氏もツイートで言及

※ AIによる要約

2025年1月9日、ネットサービスX(旧Twitter)で利用できるAIチャットボット「Grok」に関するユーザー向けFAQが公開され、新たに「Unhingedモード」が追加される可能性があることが明らかになりました。このUnhingedモードは、不快、不適切、攻撃的な振る舞いを意図したものであり、その存在は既に物議を醸しています。

Frequently Asked Questions (Consumer) | xAI

Grokは、Xを所有するイーロン・マスク氏の関連企業xAIが開発したAIで、ウィットとユーモアを特徴とするユニークな設計が売りです。今回公開されたFAQでは、通常モードに加えて「Funモード」と「Unhingedモード」といった新モードがベータ版として利用可能になる場合があると記されています。特にUnhingedモードは「アマチュアコメディアンのような振る舞い」を目的としているとの説明があり、意図的に攻撃的である可能性が示唆されています。

実は、Unhingedモードのアイデア自体は2024年5月にマスク氏が自身のソーシャルメディアアカウントで言及していましたが、詳細が明らかになるのは今回が初めてです。同氏はおどけた口調でこのモードを「大爆笑モードとして登場予定」とツイートしており、これにより開発が進行中であるとの見方が強まりました。それでも、実際にこのモードが利用可能になるのかどうかについては未だ未確定です。

Grokは現在、無料アカウントを含むすべてのXユーザーに開放されており、テキストと画像の生成が可能となっています。テキストは2時間ごとに最大10件、画像は1日3枚まで生成可能であるため、手軽に試用することができる仕様です。しかし、Unhingedモードの導入が実現した場合、その影響や反応がどのようなものとなるのか、AI業界全体でも注目が集まっています。

AIシステムの安全性や社会的影響が議論されている中、こうした「攻撃的」な機能を一部のモードとして提供しようとする動きは賛否が分かれる可能性があります。この新モードをめぐる議論は、今後のAI倫理や利用方針において重要な一石を投じることになりそうです。

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