※ AIによる要約
Amazonは2025年1月9日に、新しい広告サービス「Amazon Retail Ad Service」を発表しました。このサービスは、小売業者が自社のウェブサイトやアプリ上で広告を表示できるというもので、Amazonの広告技術を活用することで、より効果的な広告配信が可能となるとしています。小売業者は検索結果や商品ページなどで自社のニーズに合わせた広告を自由にカスタマイズできることが特徴です。
Amazonによれば、このサービスは20年以上蓄積されたAmazonの専門知識や膨大なショッピングデータをもとに機械学習モデルを活用し、ユーザーに最適なタイミングで適切な広告を表示するとしています。また、広告のデザインや配置、表示数を柔軟に設定できるだけでなく、Amazonの広告測定ツールやレポート機能を利用することも可能です。
今回のAmazon Retail Ad Serviceは、Amazonのオンラインマーケットプレイスとは完全に独立した仕組みで運営されており、小売業者は自社のAWSアカウントを通じてデータを管理します。この仕組みにより、Amazonは小売業者の抱えるショッピング以外の利用場面でも、広告収入を確保することができるとされており、同時により多くのデータへのアクセスが期待されています。
現在、この新しいサービスを利用できるのはアメリカ国内でEコマースサイトやアプリを持つマルチブランド小売業者に限られています。初期導入企業として、iHerb、Weee!、Oriental Tradingといった業者が名を連ねています。iHerbは健康・ウェルネス製品を、Weee!はアジア系食品を、Oriental Tradingはおもちゃやパーティー用品を取り扱っています。このような多様な業者が利用することで、Amazon Retail Ad Serviceの可能性がさらに広がると考えられます。
Amazon Ads Measurementのバイスプレジデント、ポーラ・デスパンス氏は、「この新しいサービスが、小売業者にとっての売上拡大、広告主にとっての結果向上、そして最終的には消費者のショッピング体験向上に繋がることを期待しています」とコメントしました。また、Amazonは、この新しいサービスのデモを体験したい小売業者向けに、公式ページでリクエストを受け付けています。