- Anthropic広報がTechCrunchに対し、2025年度(2025年4月〜2026年3月)のClaude有料契約数が2倍以上に増加したと明言
- 消費者取引分析によると、1月〜2月にかけて有料契約者が記録的な伸びを示し、既存ユーザーの復帰も急増
- スーパーボウル広告、DoD紛争、Claude Code/Coworkリリースが成長を後押し
2025年度に有料契約が2倍超に
AnthropicのClaude有料契約者数が2025年度(2025年4月〜2026年3月)に2倍以上に増加したことが明らかになりました。Anthropicの広報担当者がTechCrunchに対して明らかにしたものです。
消費者取引分析を手がけるIndagari社が約2,800万人の米国消費者のクレジットカード取引を分析した結果、Claudeは2026年1月から2月にかけて有料契約者数が記録的な伸びを示しました。また、過去に利用していたユーザーの復帰も2月に過去最高を記録しています。
TechCrunchが複数のアナリストから得た情報によると、Claude全体の消費者ユーザー数は推定1,800万〜3,000万人とされていますが、Anthropicはこのデータを公式には開示していません。新規契約者の大半は月額20ドルの「Pro」プランで、月額100ドルや200ドルの上位プランと比べて手頃な価格帯が成長を支えています。

成長を後押しした3つの要因
Claudeの成長を後押しした要因として、3つの出来事が挙げられます。
第1に、2月のスーパーボウルで放映されたAnthropicの広告です。OpenAIが[ChatGPTの無料プランで広告表示を開始した](/openai-safety-bug-bounty-prompt-injection-agent-abuse)ことを揶揄し、「Claudeは決して広告を表示しない」と約束する内容で、消費者の注目を集めました。
第2に、国防総省(DoD)との紛争です。1月下旬から複数のメディアが報じたもので、Anthropicは軍事用途における致死的自律運用や米国市民への大規模監視にAIモデルを使用させないという方針を貫きました。この姿勢が一部の消費者から支持を集め、契約者数の増加につながったと見られています。
第3に、1月にリリースされたClaude CodeとClaude Coworkが開発者と生産性向上を求めるユーザーを引きつけました。さらに3月にリリースされたComputer Use機能(クリック、スクロール、操作を自動実行)とDispatch(スマートフォンからタスクを割り当て)も契約増加を促進しているとAnthropicは説明しています。

ChatGPTとの競争が激化
Anthropicの成長は目覚ましいものの、OpenAIのChatGPTとの差は依然として大きい状況です。Indagariのデータによると、OpenAIがDoD(国防総省)との契約を発表した直後にアプリのアンインストール数が急増したものの、その後も新規有料契約者は高い水準で増加を続けており、依然として消費者向けAIプラットフォームとして最大規模を維持しています。
AI消費者市場での競争が激化する中、Anthropicは安全性とプライバシーへの配慮を差別化要因としています。今回の有料転換率の向上は、この戦略が成果を上げつつあることを示すでしょう。今後、Computer Use機能のさらなる改善や新機能の追加により、消費者市場でのシェアをどこまで拡大できるかが注目されます。
