MITとテルアビブ大、次世代ベクター生成AI「NeuralSVG」発表!

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  • NeuralSVG、ベクター画像生成で新たな可能性
  • SDS技術導入でレイヤー構造重視を実現
  • コード公開予定、グラフィック業界で期待高まる

※ AIによる要約

マサチューセッツ工科大学(MIT)とテルアビブ大学の共同研究チームが、2025年1月9日にテキストからベクター画像を生成するAIツール「NeuralSVG」を発表しました。

NeuralSVG: An Implicit Representation for Text-to-Vector Generation
Vector graphics are essential in design, providing artists with a versatile medium for creating resolution-independent a...

このツールは、複数の図形を基にしたベクター画像を生成するもので、デザインの分野で期待される優れた編集可能性を持つ画像を新たに提供します。

引用:https://sagipolaczek.github.io/NeuralSVG/

ベクター画像は、円や直線といった図形の集合で表現され、拡大や縮小時に画質が劣化しないため、グラフィックデザインにおいて広く活用されています。しかし、既存のテキストプロンプトによるベクター画像生成技術には、出力画像が過度に複雑だったり、重要なレイヤー構造が考慮されていないなどの課題がありました。

これに対応する形で開発されたNeuralSVGは、Score Distillation Sampling(SDS)技術を使用して図形に重み付けを行い、ドロップアウトベースの手法でレイヤー構造を重視することを実現しています。この設計により、簡潔な図形数でも全体の構造を正確に捉えられる画像を生成可能にしました。

また、レイヤーに応じた高度な編集も可能となっており、ユーザーの要求に応じた背景色やカラーパレット、さらに指定したアスペクト比に応じて異なる画像を簡単に作り出すことができます。

例えば、NeuralSVGはスケッチ風のベクター画像を指定された線の数で生成することも可能で、デザインツールとしての柔軟性を大幅に向上させています。この技術は、ユーザーが求める具体的なデザインニーズに適応できる特性を備えており、今後のグラフィック業界で注目されることが予想されます。

研究チームによると、NeuralSVGのコードは近い将来GitHub上で公開される予定であり、ツールの広範な利用に向けて準備が進められています。このプロジェクトの詳細やデモ画像は公式サイトおよびarXivで確認可能です。

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