※ AIによる要約
テスラ社において、AI及び自動運転技術の要となるデータ分野を統括していた最高情報責任者(CIO)のナゲシュ・サルディ氏が退社する見込みと米ブルームバーグ通信が3日に報じた。
サルディ氏は2012年にテスラ入社し、2018年からCIO就任。新規データセンターの構築など、同社のAIと自動運転技術の基盤となるデータ戦略の中核を担ってきたとされています。
この退任報道は、テスラが10日に予定している重要イベントの直前に飛び込んできました。同社は西部カリフォルニア州ロサンゼルスで、AIを駆使した自動運転タクシー「ロボタクシー」の発表を控えているとのこと。
EV市場の成長鈍化を受けAI分野での飛躍を目指す中で、テスラでは今年に入り、幹部の相次ぐ退社が目立つ。4月には電池開発の専門家であるドリュー・バグリーノ上級副社長が退任。さらに、EVの急速充電器部門の閉鎖に伴い、関連する幹部や従業員の退職も相次いでいました。
今回のサルディ氏の退社について、テスラ側もサルディ氏本人もコメントを控えているようです。AIを活用した新サービス発表を目前に控え、その開発の中心人物が去ることは異例の事態と言えるでしょう。10日のイベントでの発表をはじめとした今後の展望と、それに伴う組織体制の変化に注目が集まっています。